″総合番長″ 貴海 詠です。

関東も梅雨が明けて、蒸し暑い日々が続いています。
そして、この時期になると「車内に子供を残しておいて、戻ってきたら熱中症で…」という痛ましい事故が増えます。

死亡事故に至っていないものや、人以外まで含めると…これは「氷山の一角」で、実際にはかなりの数があると推測されます。

メディアなどでも啓蒙していますが、一向に減っていない様に思います。

では、なぜこの様な事故が毎年の様に起きるのでしょうか?

その理由は…現在は装着されていない車を探す方が難しい「エアコン」にあると言えます。


目次

エアコンがなかった頃は?

カーエアコンが普及しだしたのは1980年代前半で、僕がまだ小学校低学年の頃。それまでは標準装備は一部の高級車や上位グレードだけで、それ以外は設定がないか、あってもオプション。
実際、当時ウチにあった1982年製トヨタ・スプリンター(ハチロクじゃないですよ)は、購入時はエアコンなし。後でマニュアルエアコン着けました。

駐車した時は、当然ですが窓は全開でした。
今ほどは暑くなかったのもあるとは思いますが…。

カーエアコンは万能か

昔は高級車の代名詞とも言えた、この「カーエアコン」。
現在はマニュアル・オート合わせると、ほとんどの車に「当たり前」に着いています。

そして…それこそが、<オートエアコンの″落とし穴″>なのです!

オートエアコンは便利。だけど…

設定温度にしておけば、いちいち自分で温度や風量を調節しないで済む、オートエアコン。
ところがこれを過信すると、とんでもない事に…。

例えば、貴方も経験ありませんか?
運転席は寒い(暑い)位なのに、後部座席が暑い(寒い)…
とか。これは、オートエアコンの室温センサーの位置に理由があります。

大抵の車の室温センサーは、操作パネル付近…つまり運転席付近にあります

また、車は建物と違って窓が大きく、日射の影響を受けやすいです。

そのため、前席でちょうどいい温度になった…とセンサーが感知すれば、エアコンが自動的に風を弱めてしまいます。
そして、後部座席では日射などの影響で暑い…にも関わらず、前席ではエアコン吹き出し口が近い事もあって、比較的快適なまま。

この状態でも前席に誰かいれば、後部座席が暑くなったら設定温度を下げるとか、風量を最大にするといった事ができますが…もし誰もいなくなれば、どうなるか?

…後部座席は暑いまま、誰も温度を調節する事なく、窓も開けられない。

あとは…悲劇的結末を迎えます。

吹き出し口が後部座席にもある車でも、上記の理由で風量が減れば…どうなるかは想像つきますよね?

夏の日差しを甘く見てはいけません!

まとめ

「カーエアコン」が普及し、自動車は夏でも快適になりました。

ですが、その快適さを最大限に活かすには、やはり「使い方の正しい知識を持つ事」が重要です。

車から離れる時は、必ず人は降ろしましょう!

正しい使い方で、愉しいカーライフを!