こんにちわ、″総合番長″ 貴海 詠です。

さて、前回は「ロゴス」とは何か?というお話をさせて頂きました。

プレゼンは、

「自分がして欲しい事を、相手にしてもらうための手段」

であり、その目的は

「自分が望んだ結果になる確率(成約率)を高める事」

でしたね。

そして成約率を高めるには、効果的な「伝え方」というのがあり、大きく3つの要素で構成されます。
今回は、3つの要素の1つである「エトス」と呼ばれるもののお話をします。

外見、服装、立ち振る舞い…「誰が」話すのかを形作っておかないと、相手は自分の事を信用してくれませんよ?

「エトス(Ethos)」とは?

「エトス(Ethos)」は「エートス」とも言い、古代ギリシア語で習慣や特性、特徴を意味しています。

アリストテレスの「弁論術」では、三種の説得手段の「人柄」になりますね。

この「人柄」は、外見(女性なら化粧)や服装、立ち振る舞いによっても変わり、これは「その人を信用できるか?」を決定付けるので「エトス=信用(信頼)」ともいえます。

「第一印象」が大事!

初対面での第一印象は、ほんの「数秒」で決まるといわれています。

また、第一印象が一度固まってしまうと、あとから変えるのは非常に難しいんですね(これを心理学用語では「初頭効果」といいます)。

では、第一印象を決めるのはなんでしょう?

…これは、間違いなく「見た目」が一番影響します!
次に「仕草」や「態度」でしょうか。

例えば、「就職活動」なんかが一番解りやすいと思います。

就職活動では、第一印象を形作るための「リクルートスタイル(と、名付けます)」ともいえる服装があるのは、あなたもご存知ですよね?
その「リクルートスタイル」は、バッチリ基本を押さえる事で第一印象を良くする…という、ある意味就職活動における「制服」ともいえるもの。

裏返すと、この「リクルートスタイル」は、面接の時などで「第一印象を悪くしないため」ともいえますね。
みんなが同じような服装ですから。

だとしたら…「第一印象」も、やっぱり大事ですよね?

「中身が大事」とは言うけれど…

就職活動つながりで…ここであなたも、面接官になったつもりで想像してみてください。

…ヨレヨレのスーツを着てるけど、実は頭が切れる優秀な学生と、完璧にスーツを着てるけど、ちょっと天然で常識がちょっと足りない学生がいたとして…。
一目見た瞬間で、あなたはどちらの学生を採用したいと思いますか?

恐らくあなたは、後者の学生を採用したいと思うのではないか、と僕は思いますが…いかがです?

もちろん、行動を観察したり面接で質問していけば、後者の学生はボロが出てくると思いますが…「第一印象だけ」でいえば、後者の学生の方が好印象になるのではないでしょうか。

特に初対面では、「目からの情報」が一番早く飛び込んできます。
見た目を気にしなかったばっかりに「チャンス」を逃す事だってあるんです!

実際に人は、情報を得る手段として、なんと55%もの割合で目からの情報に頼っています。
だとしたら…「見た目」も「中身」と同じか、それ以上に大事でしょ?

人は、結構細かい所もよく見てます

人は以外にも、細かい所をよく見てたりします。

髪型はいうに及ばず、ネクタイの曲がり、シャツやジャケットのシワ、シューズの汚れや傷み具合、スーツ全体のサイズ感などは、よく見られてます。

また、腕時計はどんなものをしているか、メガネ(アイウェア)のデザインはどうか…など、身に着けているものも、かなり見られてるんですよ!

例えば同じ人が、メガネをかけてるかどうかや、メガネのデザインで顔の印象が変わって見えるのは、あなたもご存知ですよね?

他にも、意外なところでは「仕草のクセ」も見られてる事があります。

「この人が鼻をよく触る時はイライラしてるな」
「自分が話してる最中に目線が泳ぎだしたから、この人は他の事を考えてるな」

など、何気なくやってるクセでも、相手は気になるもの。

つまり、知らないうちに「外見」に「中身」が出てしまうんですね。

以前「外見は、内面の一番外側である」という話を聞いた事があります。
そう思うと…あなたも「中身」と同じ位「見た目」も大事にしたいと思いませんか?

まとめ:「エトス」は信用・信頼のもと!「中身」も「見た目」も磨こう!

ここまで「エトス」とは何か?というお話をしてきました。

「エトス」とは、その人の「人柄」であり、それは「信用・信頼」の「もと」でもあります。

「中身」は、知らないうちに「見た目」にも出てしまうからこそ、しっかり磨いておきたいもの。

また「第一印象」を損ねないためにも、「見た目」にはこだわってください。
「中身」も「見た目」も、どちらも大事なんです!

次回は、3つの要素の3番目「パトス」についてお話したいと思います。
では!