前回、パワーストーンの選び方についてお話ししましたが、実はブレスレットについては、ちょっとした道具さえ揃えてしまえば誰でも作れます!
自分で作れれば、例えばゴムが切れてしまった時でも自分で直す事もできますし、ちょっとしたプレゼントで即興で作ったり。

今回は、ブレスレットの作り方について紹介します。


【必要な道具】

好みの天然石ビーズと、
(1)ビーズアクセサリーボード(溝付)
(2)定規(裁縫用のメジャーでも良い)
(3)ニッパー
(4)真鍮製ワイヤー
(5)クリップ(挟む部分に角がないタイプ)
(6)ゴム(オペロンゴム推奨)
(7)ビーズトレー



では、道具について順を追って解説します。

(1)ビーズアクセサリーボード

これが「作業台」となります。写真のように、溝が1本のみのタイプが、シンプルで一番応用が利きます。
ボードの代わりに、タオルを下に敷いてできなくはないですが、天然石ビーズが並べにくかったり、何かの拍子でタオルに引っかかったりするとすぐにバラけたり、ゴムに通していく時に取りにくかったりと、効率が落ちます。

(2)定規

ブレスレットのサイズ(円周長=全長)を測るのに必ず必要です。特に、異なるサイズのビーズで作製する時や、ロンデル(飾り)をアクセントで入れる時には、ないと途方に暮れます。
作製時の効率は落ちますが、裁縫用のメジャーなら、その場で腕回りを測って作り始める事もできます。

(3)ニッパー

これは切れ味の良いものを選んでください。写真のタイプがお薦めです。普通のニッパーだと、自分で刃を開かなければならないので作業効率が落ちます。

(4)真鍮ワイヤー

これは、可能な限り細いものの方が良いです。太いと、ビーズの穴がちょっと小さめだったりすると通らなくなります。
またしんちゅうは柔らかく、ゴムを傷めにくいです。
荷札に付いている針金でも代用できます。

(5)クリップ

百均もので充分活躍してくれます。
目玉クリップよりも、写真のタイプの方がはさむ部分が丸めてあるのでゴムを痛めにくいです。

(6)ゴム

一般的には、写真の「オペロンゴム」と、テグスのような「シリコンゴム」があります。僕は「オペロンゴム」を推奨しています。
オペロンゴムの方が繊維の束状になっており、取り扱いが容易なのと、徐々に裂ける様に切れていくので交換時期が判りやすいためです。

(7)ビーズトレー



修正では滅多に使わないのですが、新規作成時に同じ種類の石を集めたりする際に重宝します。

【ビーズの個数を決める】

新規作成の場合、まず手首周りを測ってからビーズの数を決定します。

手首周りを測り、ビーズの数を決定しますが…これがまた、面倒なんですよね。指2本分位余るようにするのですが…。

そこで!単一サイズのビーズ限定ですが、僕が考案した計算式がありますのでご紹介します。
 手首周り(cm) ÷ 係数(ビーズのサイズmmをcmに換算) + A
<小数点第一位まで計算、小数点以下の端数は四捨五入>

“A”は、ビーズのサイズが偶数サイズなら3奇数サイズなら4になります。

例1)手首周りが18cm、使うビーズが8mmなら、
 18 ÷ 0.8 + 3 =25.5 ⇒26個

例2)手首周りが17cm、使うビーズが13mmなら、
 17 ÷ 1.3 + 4 =17.1 ⇒17個

エクセルなどで数式を入れてしまえば、あとは手首周りのサイズを入れるだけで自動計算する事ができます。
ただし、実際に作製する時には、全長を定規で測ってからです。手首周り+3cm程度の長さになっていれば、それが正解です。

【手順】

<1>ビーズアクセサリーボードにビーズを並べ、定規で全長を測ります。



<2>オペロンゴムを、(全長+1cm)×2もしくは(全長+1cm)×4の長さで取ります。これは、折り返しが1回(×2)か、折り返しが2回(×4)かで決めます。ビーズの穴が1つでも小さいのがあれば×2の方で、それ以外なら×2もしくは×4の方で。
  写真では、穴が小さいものがあったので×2の方で取っています。



<3>折り返した方に、適度な長さでカット・折り曲げた真鍮ワイヤーを通し、反対側にはクリップを着けます。これはビーズにゴムを通していった際、誤って反対側から抜けてしまわないようにするためです。




<4>あとは、全てのビーズにゴムを通していきます。




<5>ゴムを通し終わったら真鍮ワイヤーとクリップを外し、ビーズが抜けないようにしながら写真の様に、ワイヤーを通していた方にクリップを着けていた端の片側を通してブレスレット状にします。



<6>すき間がなくなるまでビーズを寄せてから、団子結びで3回結び、余分なゴムを2~3mmほど残してカットします。




<7>結び目が目立たない様に、結び目をビーズの穴の中にしまいます。


【注意する事】

最後にゴムを結ぶ際、写真の様に裂けてしまったら、新しいゴムを使ってやり直してください。
そのままでも使えない事はないですが…気分的に良くないと思いますので。

【まとめ】

正直、道具を揃えるのにコストもかかり、パワーストーンブレスレットをオーダーできるお店で新規作製・ゴム交換はできるのですが…。
自分で作業できるようになる事で、好きな時に・好きな石で・デザインを考えながら作れるというのが一番のメリット・楽しみかと思います。ぜひ、チャレンジしてみてください!では!