こんにちわ、″総合番長″ 貴海 詠です。

さて、前回は「プレゼン」とは何か?というお話をさせて頂きました。

プレゼンは、
「自分がして欲しい事を、相手にしてもらうための手段」
であり、その目的は、
「自分が望んだ結果になる確率(成約率)を高める事」
でしたね。

そして成約率を高めるには、効果的な「伝え方」というのがあり、大きく3つの要素で構成されます。
今回は、3つの要素の1つである「ロゴス」と呼ばれるもののお話をします。

「目的」「内容」「構成」といった「何を話すか」がしっかり決まってないと、自分が本当に伝えたい事がブレてしまって、相手の心に刺さりませんよ?

「ロゴス(Logos)」とは?

この、「ロゴス」。
あまり聞き慣れない言葉ですが…あなたは知ってました?

「ロゴス(Logos)」とは、古典ギリシア語で「言葉」や「論理」といった意味で、アリストテレスの「弁論術」では、三種の説得手段の「言論」になります。
ちなみに、「ロゴマーク」の「ロゴ」も、この「ロゴス」からきてるんですね。

ほかにも「ロゴス」には、キリスト教におけるイエス・キリストの言葉という意味もあります。

「プレゼン」における「ロゴス」

さて、言論に関係するのが「ロゴス」ですが…「プレゼン」では、どんな事を指すのでしょうか?

「プレゼン」における「ロゴス」とは、

  • 何のためにプレゼンするのか?という「目的」
  • 「目的」に沿った情報・データや、必要ならその証明などの「内容」
  • 「内容」をいかに解りやすく伝えるのか?という「構成」

といったものになりますね。

「プレゼン」の軸になる「目的」

「目的」とは、一番は「自分から商品を買ってもらいたい」「自分に興味を持って欲しい」など、自分が相手にして欲しい事になると思います。

ですが、あまりにもストレートに表現してしまうと…もし、あなたがプレゼンされる側なら、どう感じます?

おそらく、
「結局(自分の)商品を売り込みたいだけか」
と感じるのではないでしょうか。

そして、相手が「売り込まれてる」と感じた瞬間から、その後自分のプレゼンに興味を示さなくなってしまいます。

つまり…この「目的」は、相手にして欲しい事であると同時に「相手が望んでいるもの」だったり「相手が共感できるもの」でなければならないんですね。
また、相手にとって「自分が望んでるもの」であれば、プレゼンする事で感謝される事もあるんです!

ちなみに「目的」の決め方として、例えば…

  • 相手の悩みは何か?
  • 相手が自分の商品に、何を求めているのか?
  • 自分の商品が、相手の悩みを解消できるか?
  • 自分に興味を持つ事で、相手にどんな価値提供ができるのか?

といった、相手の悩み事の解決を軸に「目的」を決めると、自分のプレゼンに共感を持ってくれる確率が高くなると思います。

プレゼンする上で、この「目的」をはっきり決めておかないと、自分が相手に「なにを、どうして欲しいのか」、そして「相手は、自分(の商品)に何を求めているのか」がブレてしまいます。

この「目的」は、しっかりと考えて決めましょう。

「目的」を具体的にする「内容」

「内容」とは「目的」に沿った情報・データ、必要ならその証拠をもとにして、相手に「行動してもらう」ための「材料」の事です。

例えば、
なぜ、その「目的」が(相手にとって)必要なのか

  • 「目的」を実現する事で、相手が得られる価値
  • 「目的」を実現させる「手段」や「手順」「ツール」
  • その「手段」や「手順」「ツール」についてのメリットとデメリット

といった内容になるかと思います。

また、プレゼンする相手が自分の事をあまり知らないのであれば、最初に自分の略歴などを紹介するのも、共感を得る上で良いと思いますね。

「内容」を解りやすく伝える「構成」

「構成」とは、「目的」をもとにして作った「内容」を、順を追ってプレゼンできるように整理し、相手が理解しやすいようにする事です。

「内容」でもお伝えした、

  1. 目的と、相手が得られる価値
  2. 目的実現のための手段や手順、ツールの説明
  3. 手段や手順、ツールについてのメリット、デメリット
  4. クロージング(まとめ:ここで1番目を再確認する)

が、一般的で自然な構成(流れ)になるかと思います。

逆に、やってはいけないのは

  • あちこち話が飛んで、流れに一貫性がない
  • 要点なく、ダラダラと説明する
  • 専門用語など相手が解りにくい、想像し辛い言葉を使う

です。

よくありますが…あなたも、身に覚えがありませんか?
ちなみに僕は、あります(笑)

中でもありがちなのは…スライドなどでプレゼンする時に、説明をスライド上にズラズラっと書いちゃったり、それをただ読むだけになってしまう事。

スライドは要点のみ、かつ図を中心にしておいて、具体的な説明は補足として別資料を用意しておく。
そうする事で相手に伝えやすく、そして伝わりやすくなるはずです。

また専門用語は、プレゼンする相手の業界で使われてるものであれば、逆にその専門用語を使う事で、自分に興味を持ってもらえる確率が高くなる可能性がありますね。
ですが、基本は「解りやすい言葉」を使う事を心がけます。

まとめ:「ロゴス」は、プレゼンの軸!「何を話すか」をしっかり決めておく!

ここまで「ロゴス」についてお話をしてきましたが、いかがでしたか?

近年では「メラビアンの法則」といわれるものを、都合のいいように解釈して「内容より見た目が大事!」という風潮があるようです。
でも、見た目「だけ」気にして内容がおろそかでは、相手にはうまく伝わらないんです!

まずは「軸」となる「何を話すか」をしっかり決めて、それを組み立てておく事。
「見た目」も大事ですが「内容」も大事。
ブレない「内容」が、自信あふれる「見た目」を作るんですから…。

次回は、3つの要素の2番目「エトス」といわれるものについてお話したいと思います。
では!