最近梅雨入りした関東ですが、梅雨の中休みといった感じで暑いですね。
そしてこれからの時期、車を運転しているとエアコンが欠かせませんよね?
僕も運転する時は必ず付けちゃいます。


【ハイブリッド車、ホントに燃費がいいの?】

ところで、僕はハイブリッド車に乗っているのですが…貴方が乗っている車はハイブリッドですか?
もしそうなら、こんな経験ないですか?
○思ってたより燃費が良くない
○なかなかEVモードを維持できない

もし経験があるなら、ちょっとしたコツをつかむだけで燃費が良くなるかも知れませんよ?

【省燃費運転の基本は?】

省燃費運転の基本と言えば、
○「急」の付く運転をしない(急発進・急加速・急ブレーキ)
○波状運転をしない※
 ※波状運転:アクセルを一定にして走らず、加速・減速を繰り返すような運転
○高速道路では一定の速度で走る
○エンジンブレーキを活用する(まさか、エンジンブレーキが何か分からない方は…いないですよね?)
○タイヤの空気圧を適正に調整する
○省燃費タイヤ(転がり抵抗の少ないタイヤ)に換える

といったところが良く言われると思います。他にも、
○交通の流れを読む
というのがあります。これは、「急」の付く運転を避けるのに必要です。
例えば、交差点を通過する場面を想像してください。その交差点には信号(自動車用・歩行者用)があります。
交差点通過まであと数百メートルというところで信号が黄色に変わり、仕方なく急ブレーキで止まる…といった経験は、恐らく何度かあるかと思います。
ところで、一般的な信号では歩行者用信号が先に赤になります。という事は…

●歩行者用信号が点滅、もしくは赤になった時点でアクセルをオフ、エンジンブレーキを使いながら減速して、最後にフットブレーキで止まる

といった動作をする事で、燃費を向上させる事ができます。ここで、「なんでエンジンブレーキを使うと燃費が良くなるんだ?」と疑問に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、基本的にエンジンブレーキが利いている時は、燃料を使っていないからです。

もう一つ例を挙げます。やはり交差点を通過する場面を想像してください。その交差点はそこそこ交通量があり、自分の進行方向の信号は赤で、前方には他の車は止まっていません。
交差点で止まる直前で信号が青になり、なにか損した気分になった事があると思います。ここで、

●交差している方の車が止まった、もしくは右折”だけ”している事に気付ければ、交差点手前で速度を調整して、信号が青になるタイミングに合わせる(事故には注意!)

といった動作をする事で、不必要な停止→再発進といった動作をせずに済みます。

もし、「○」の項目ができてない!という方は、これを心掛けるだけで燃費が良くなりますよ!

【ハイブリッド車には通用しない?】

[省燃費運転の基本]で述べた「○」の項目の中で、ハイブリッド車では唯一当てはまらないのが
○高速道路を一定の速度で走る
です。ここで、簡単にハイブリッド車の仕組をお話しすると、走行用のバッテリーは、基本的にエンジンの力で充電していますが、この後お話しする「回生ブレーキ」でも充電しています。
「回生ブレーキ」とは、アクセルをオフにして減速している時やフットブレーキで減速している時に、発電機で発電をする(=走行抵抗)事で、今まで捨てていた運動エネルギーを電気に変えてバッテリーに蓄える(これを回生エネルギーと言います)事で、ブレーキとしての作用をしています。
ちなみにこの「回生ブレーキ」は、現在の電車ではスタンダードとなっており、回生ブレーキによって発生したエネルギー(電気)を架線に戻してあげる事で、省エネに繋げています。

高速道路を一定の速度で走ると、”ほぼ”回生ブレーキを使う機会がなく、バッテリーがなくなるとエンジンの力だけで充電しなければなりません。そうすると、エンジンは余計に仕事をしなければならなくなるので、燃料を多く使ってしまう…という結果になります。

【ちょっとしたコツ】

ハイブリッド車の場合、ガソリン車とはまた違った燃費向上テクニックがあります。

(1)EVモードを積極的に使う(バッテリー残量によります)
これ、どうやって?という方がいるかと思いますが、例えば現行フィットハイブリッドなどの場合、
○停止からの発進はEVモードになるので、ゆっくりアクセルを踏んでいく(後続車がいると迷惑になるので注意!)
○エンジン走行時でも、一旦アクセルをオフにする(時間にすると1秒程度)事でEVモードになるので、その状態をなるべくキープしていく

といった事を心掛けて運転すると良いです。
(2)回生ブレーキを積極的に使う
○交通の流れを見て、早めにアクセルオフ、充電状態をなるべくキープする
○フットブレーキを軽く利かせる事でより多く回生エネルギーを発生させる事ができる(ただし前方の状況には注意!)

といった事で、より多く充電量を稼ぐ事ができます。


また、「ハイブリッドモニター」と呼ばれる、バッテリーの残量や充放電状況がより細かく見られるような機器もあったりしますので、活用してみるといいです。

【まとめ】

どうでしたか?ちょっとしたコツで、もともと燃費のいいハイブリッド車を、更に「省燃費スペシャル」な車に変える事も可能になります。
強者では、現行フィットハイブリッドで、1回の給油(40Lタンク)で1000″マイル”(1600km)走っちゃう方もいたとか…なかなか奥が深いです。

また、「省燃費運転」は「安全運転」とも関連しています。

ただし燃費を気にするあまり、“エコ運転”ならぬ、”エゴ運転”は止めましょう!交通の流れを妨げる行為は、逆に事故の原因にもなりますので。