ココマイスターの長財布(マットーネ・ラージウォレット)とコインケース(パティーナ・ボックスコインケース)を購入した時に、防水スプレーとクリームを購入していました。

防水スプレーだけは使用開始前に一度施工したのですが、その後約2年半は全く何もしていませんでした。

「マットーネ」と「パティーナ」とは?

ココマイスターでは、「マットーネ」「パティーナ」と呼ばれる革ですが、マットーネはイタリアのタンナー(革を造るメーカー)である、「バダラッシ・カルロ社」が製造しているオイルレザーです。
ココマイスターでは「マルティーニ」と呼ばれる革とほぼ同じ製法である「バケッタ製法」をベースに、工程の最後に「カゼイン加工」を施されて造られています。
ちなみに…マルティーニについては、「ミネルバボックス」と言えば、革に詳しい方ならピンとくると思います。
また、パティーナは「ベジタブルタンニンレザー」と呼ばれる、ヌメ革になります。

「マットーネ・ラージウォレット」を見てみる


オイルレザーの特徴

マットーネやマルティーニ、またプルキャラックシリーズで使われている「NEVADA」と呼ばれるプルアップレザーは、「オイルレザー」と呼ばれる皮革になります。オイルレザーの特徴としては、「メンテナンスが比較的容易」という特徴があります。

例えばヌメ革などは、頻繁に(といっても、数ヵ月に一度)クリームを塗る事で、栄養分と油分を補給します。
オイルレザーについては、もともとたっぷりと油分を含ませているので、普通に使うだけで手から出る脂(皮脂)が保護剤の役目をしてくれます。クリームを塗るのは、触った時にかさつきを感じた時です。

防水スプレーは、使う予定の前日までに!

革モノが苦手なものは「水分」です。雨に降られるのはもちろん、濡れた手で触る事や、「革の宝石」とも言われるコードバンは特に水気を嫌い、極端な話、ポケットに入れておく事による湿気でも影響を受けます。

「革モノには、防水スプレーは”必須”です!」

塗り方については追い追い解説できればと思いますが、タイミングについては、

「使う予定の前日までに施工する」

事が重要になります。
というのも、防水スプレーは速乾性が高いものが多いですが、それでも乾燥までの時間が必要です。

もし、使う直前で塗ってしまうと、いざ使う時に乾燥が終わらずに結局使えなかった…という事になります。

そこで、使う予定の前日に防水スプレーを塗っておけば、当日には乾燥していますので予定通りに使う事ができます。

また、その後は数か月に一度、クリームを塗るタイミングと同時に防水スプレーを塗ってあげれば、雨の日もビクビクする事がなくなります。
クリームを塗る際は、先に防水スプレーを塗っておく事で急なエイジング(経年変化)を防止する効果があるようです。

メンテナンス方法については、後ほど改めて解説していきたいと思います。では!