“総合番長” 貴海 詠です。

前回の記事では、誰にでもできる自己投資として、「ビジネス書を読む」という事をお薦めしました。
(「誰でも簡単にできる「自己投資」とは?隙間時間でできる、「アレ」を実践しましょう!」を参照)

その中でお薦めされたもの、そして僕自身が選んで購入したものの内、いくつかの本は「ダイレクト出版」のものでした。

目次

【ダイレクト出版とは?】

貴方は、「ダイレクト出版」という出版社の名前を聞いた事がありますか?
僕はつい最近まで、名前位しか聞いた事がありませんでした。

「ダイレクト出版」は、基本的に「海外の優れたビジネス書を翻訳し、それを出版する」という出版形式を取っています。
それには理由があるのですが…その前に、出版業界の流れ(と言うか、問題)について、以下の様な現状があります。

●会社を維持していくためには、各出版社はどんどん新しい本を出してヒットを探さなければ生きていけなくなってきています。そのため新刊本の出版点数はここ15年ほどで「倍」に増えていて、なんと、毎日、200冊以上の新しい本が市場に出回るという恐ろしい状況なんです。
●書店の方も生き残りで必死ですから、「売れる本」を優先して店頭に並べるようになってしまい…「いい本」がなかなか流通しなくなっています。
(「ダイレクト出版について」より)

この流れ、僕も経験した事があります。

 ●「これは」と思ったタイトルの本をいざ手に取ってみると、内容が薄い
 ●「良書」として紹介のあった本を実際に書店で探しても、店頭には置いておらず結局注文になってしまう

実際、書店の店頭で平積みされている様な、出版社や書店が「売りたい本」は、本当に目まぐるしく変わります。
その中の一部だけが「ベストセラー」として棚に収められ、それ以外は淘汰されます。

つまり、現在の出版業界では、

 ●一般的な出版社は、「売れる本」を出版していく傾向にある
 ●書店は、「売れる本」の中から更に「売り易い本」を販売していく傾向にある

という流れが主流になっている、という現状。

ところで、ここで言う「売れる本」「売り易い本」とは、必ずしも「良い本」とは限りません
見出しだけがやたら過激だったり、メディアで大々的に宣伝していたり…
それでいて、内容がスカスカな本。

そういった「粗悪」とも呼べる本も、実際にかなりの数が流通しています。

その「流れ」を変え、「読者には、本当の”良書”に触れて欲しい」という想いが、「ダイレクト出版」の出版形式に反映されているといえます。

【ダイレクト出版の、驚きの販売方法とは?】

まず、実際に探してみると解るのですが…どこの書店にも、この「ダイレクト出版」の本は置いていません
僕も、良書として紹介して貰ってから、色々な書店を自分で探してみました。

それこそ大型書店から、こじんまりとした昔ながらの本屋さんまで。

ですが…どこの書店を探しても売っていないのです。

「何故、これだけ探しても見つからないんだ?」

…それもそのはず、実は「ダイレクト出版」は、普通の出版社とはちょっと違う販売方法を取っていたのです。

それは、

「直販サイトのみでの販売に徹している」

という事。何故か。
その理由は…

「本当の良書を、読者に販売したい」

という会社の方針から、直販での取り扱いをしている為です。

私たちが書店で本を売っていないのは、この流れにイノベーションを起こすためです。つまり「内容は薄いが売れる本」ではなく「いい本」が売れるようにする。そういう風にしていきたいのです。そのためには、自分たちで本を作り、作った自分たちで本を売るという「ダイレクトに」出版する形がベストだと考えたためです。
(「ダイレクト出版について」より)

つまり、本当の良書”だけ”を、読者に届けたい…という、出版社の熱い想いが具現化したもの。
これが、

「書店には置かず、直接自分達が販売する」

という事です。

【書籍なのに、保証が付く?】

貴方は、例えば書店で購入した本が「仮に」面白くなかったとして…「この本、気に入らないから返品したいんだけど」と言った事がありますか?
恐らく、ないはずです(もしやった事があるのなら…貴方は”ツワモノ”です(笑))

Amazonなどでも、書籍の返品理由で「気に入らない(面白くない)」は、なかったと思いますし、一般的には、書籍に保証はありません(ただし「不良品」である、乱丁・落丁は別です)。

それを「気に入らなかったら返金しますよ」とは、出版社としては正気の沙汰ではありません(笑)

●通常、本には保証なんてものはありません。本の内容が気に入らなかったらお金を返してもらえる。なんてことはどこの本屋でも出版社でもやっていない事です。業界の人が聞いたらバカだと思うでしょう。でも、私たちはそうは思いません。理由は簡単です。本の内容に、本当に自信があるからです。
●ちなみに(これも他の人が聞いたらバカだと思われるでしょうが)、ウチのサイトで本を買って、万が一気に入らず返金を受ける場合でも、その本を送り返す必要すらありません。めんどくさい返送手続きは一切不要。顧客サポート宛にメール一通送るか電話一本をかけるだけで、商品代金は全額お返しします。お金を頂くのは、読者が100%私たちの本に満足した場合だけです。
(「ダイレクト出版について」より)

満足保証、しかも返品すら必要ない…メールか電話でサポートに連絡するだけで、返金手続きが済んでしまう
自分達が扱う書籍への”絶対の自信”が、うかがえます。

【「無料キャンペーン」を行っている事がある。】

厳密には、送料が掛かるのですが…ダイレクト出版では、無料キャンペーンを行っている時があります。

不定期実施ではありますが、もし自分が購入しようとしていた書籍でこのキャンペーンを見掛けたら、”即”行動しましょう。

【気になる点が、無い訳ではない。】

これだけ「良書を提供する」事に自信を持っている「ダイレクト出版」ですが、全く気になる点が無い訳ではありません。
僕が感じたのは、以下の2つです。

 ●一般的な書籍より高価である事
 ●「カート制」を導入していない事

一般的な書籍より高価である事

良書を扱う以上、仕方がないかも知れませんが…全般的に高価です。
定価ベースで、約3千円から、高いものでは1万円近いものまであります。

正直「専門書」と言っても良い位の価格になりますが…内容については価格相応で、相当濃いです。

結果として、書店で「適当に並んでいるもの」を購入するよりコストパフォーマンスは良いと思います。

「カート制」を導入していない事

これは、実際に僕が何度か注文して感じた事ですが…「ダイレクト出版」では、「カート制」を導入していません。
その為、一つの注文で複数の書籍を同時に購入ができず、複数の書籍を購入する時には、注文操作を何度もしないといけないのです(笑)

これは、購入者としては不便であり、また出版社としては梱包に掛かる手間や送料の点でマイナスになると思われます。
ぜひ、今後は「カート制」の導入を検討して頂きたいですね。

【ダイレクト出版の手法は、出版業界に革命をもたらすか。】

現在、書籍全体の売り上げは、減少の一途を辿っていると聞きます。結果として、

「売る為に見出しや宣伝”だけ”が派手な、内容のないビジネス書の蔓延」

が起きているのではないか?と考えています。
そんな中、この「ダイレクト出版」の販売手法は、出版業界に対する一種の「起爆剤」の様なものではないでしょうか。

次回は、僕が読んだ書籍で気に入ったものを、いくつか紹介したいと思います。

それでは。