いつも通勤する際に気になっていますが、乗り換えで階段や通路をダッシュする人達の多い事…なぜそんなに慌ててまで通勤するのか?

そんな中、通勤電車の中吊り広告で面白いものを見つけました。

時差Biz」という、期間限定(7月11日~25日)で東京都が主催している、時差通勤を推奨するキャンペーンのようです。

「時差Biz」とは?

「時差Bizとは、通勤ラッシュ回避のために 通勤時間をずらす働き方改革のひとつです。」
「満員電車の混雑緩和は、社会の生産性向上のための重要な課題のひとつです。
東京都では、この夏、多くの方々に快適な通勤を体験してもらい、効果を実感してもらうムーブメント「時差Biz」を実施します。」

(東京都「時差Biz」サイトより)

時差通勤…してますか?

僕の場合、時差通勤と言えるかは微妙ですが…朝は始業時間が8時30分なので、それより30分程度早く着くように計算して出勤しています。
それでも、乗り換えが進むにつれて混雑していきます。

一般的に時差通勤の目的は、
○鉄道各社→通勤時間帯の混雑を緩和し、限りなく定刻での運行をしたい
○鉄道利用者(労働者)→満員電車で通勤するストレスを解消し、時間の余裕を持ちたい
といったところだと思います。

つまり、鉄道各社と利用者の利害が一致します。

ですが、かなり前からも時差通勤の話は出ていますし、地方自治体(東京都)がキャンペーンまでやっているという事は…なかなか浸透しないようです。

企業の協力が必要

普段、企業に勤めている方なら当たり前ですが…基本となる始業時間は、大抵9時ではないでしょうか?
中には「シフト勤務」や「フレックスタイム」を導入されている企業もあるかと思います。

時差通勤をするには、「シフト勤務」「フレックスタイム」をうまく活用する必要があります。制度があっても、実質的に使えないようでは意味がありません。
企業としても、制度の利用を奨励していく事で、ES(社員満足度)向上⇒業績アップに繋がるのではないでしょうか。

労働者の意識改革も必要

「シフト出勤」「フレックスタイム」の制度があり、企業側が奨励していても労働者が制度を利用してくれないと、これまた意味がありません。
特に日本人はマジメな人が多いので、会社が許可しているにもかかわらず、変に規律を守ってしまう様です。

また、必要以上に規律を守る事に固執する事については、「評価を上げたい」や「評価を下げたくない」という、一種の強迫観念の様なものがありそうです。
だからこそ乗り換えで、リスクを気にせず走ってでも間に合いたい…となるのではないか?と。まさに社畜状態…

とはいえ、1本早い電車に乗れば済むんですけどね。

時差通勤は定着できるのか

現状では、鉄道各社や企業、労働者(鉄道利用者)にとってメリットの方が多いと思われる「時差通勤」。

10数年前よりは浸透しているとは思いますが…まだまだ企業と労働者の、理解と協力が必要なのだと感じます。

…通路、走ると危ないですよ!