前回のブログで、自転車保険について書きましたが…
ある意味、公道最強(最凶)と言えるのが「自転車」だと思っています(その次が原付バイクかな?)。

もちろん、「悪い方」の意味です。
自転車乗りの端くれでもある、僕が言うのも何ですが…。


なぜ自転車が公道で「最凶」?

歩行者として街に出てみると良く解りますが…自転車はとにかく縦横無尽に走り回ってます。
それこそ、小さい子供からお年寄りまで。

もちろん、しっかりとルールを守って走る自転車もいますが…ルール無用で走る自転車は、歩行者から見たら自動車の次に脅威だし、クルマから見たら交通弱者。

本人は認識してないけど、特に「悪質だなー」と思われる行為を、「歩行者の立場」から挙げてみます。

歩道上を爆走



歩行者にとって、特に小さな子供連れやお年寄りにとっては、脅威です。中には「どけ!」とばかりにベルを鳴らしてくる輩も…

自動車のクラクションもそうですが、このような運転はトラブルの元です。

無灯火

良くありますが、これも1、2を争う危険行為。
本人は、
「見えるから大丈夫」
「ライト点けても大して見えないから変わらない」
「どうせ(クルマからは)見えているだろう」
「ペダルが重くなるからイヤだ」
「すぐそこまでだし、面倒くさい」
と思っているのでしょうが…

いつか事故りますよ?

ながら運転



最凶・最悪の危険行為ですね、コレ。
歩行者・自動車・本人にとっても、リスクしかありません。
ちなみに、ながら運転をしていた女子高生がお年寄りにぶつかって亡くなった話がありますが、賠償額が5000万円だったそうです。

「歩行者が避けるだろう…」なんて思っていると、いつか痛い目に会います。それも、最悪の結果として…

「ある日、突然加害者にならない為に」
自転車は、どうするべき?

では、自転車としてはどうしたら良いのか?
それは、以下の事に気を付けるべきなのだと思います。

歩道上を爆走

自転車が通行できる歩道はありますが、優先なのはやはり「歩行者」です。
自転車は歩行者が恐怖を感じない様に、すれ違いの時はゆっくり走るか、降りて歩く様にした方がいいですね。

自転車と歩行者で区分分けされている歩道でも同じです。

「強い者は、弱い者に優しく!」

無灯火

自転車のライトには、前方を照らす以外に重要な役目があります。それが…

「自分の存在を知らせる」

という事です。オートバイが日中ライトを点灯しているのはその為です。

そもそも、ライトの点いていない自転車は歩行者からは全くと言っていい程、見えません!歩いていて、いきなり前から出てくる自転車は、歩行者にとって脅威です。
また自動車は、ヘッドライトで照らしている範囲はまだしも、照らされていない所はほとんど見えません。

スポーツバイクなら、バッテリー式のライトを取り付けましょう!

ちなみに、ペダルが重くなる要因でもあるダイナモ発電のライトは、現在ハブ内蔵タイプの発電機に置き換わってきているので、新車で買える自転車ではほとんどないのではないでしょうか?よほど廉価な自転車でもない限りは(この、廉価な自転車も相当アブナいですが…それはまた、別の機会に)。

ながら運転

言うまでもなく、画面を注視する事で視界が狭くなるのと、周りへの注意力が著しく落ちます。

電車でスマホの画面を見ていて、乗り過ごしてしまった…という経験、ありませんか?

それと同じ事が起きます。しかも、自転車運転中に…目隠しして運転しているのと変わりませんよ?

運転する時は、やはり運転そのものに集中しないといけません。

やはり…教育不足と認識不足?

あくまで、個人的な見解ですが、以下の考え方があるのではないでしょうか?

(1) ルール?よくわかんないし~

特に子供なんかそうですが…ルールについて教えられているといっても、

・赤は止まれ、黄は注意、青は進め
・横断歩道は手を挙げて渡る
・道路を渡る時は、左右を確認

が大部分でしょうか。
ですが、どちらかというとこれは「歩行者」としての教育。教育機関でも、自転車としての教育はさほど重要視されていないのが実状だと思います。

教育現場では「理解したか」ではなく「教える事」が重要…という風潮になっている気がしますね。

(2) え?みんなやってるし~

これは「集団心理」がどういうものか、よく解る例だと思います。

ちなみに、この「集団心理」、あまりいい意味で使われる事はありません…

特に日本人は、良くも悪くも流されやすい様です。
どうせ流されるなら…良い方に流されたいものですね。

(3) 自分が良けりゃいーんだよ!

…一番最悪ですね、コレ。意外な事に、若い方よりも、ある程度いい歳になった方に多いです。
なぜか自動車を運転する人でも、自転車に乗ったとたんにルール無用の爆走をしたり。

「俺は運転うまいから事故に遭わねーよ!」という変な自信がある方もいると思いますが、事故は、思わぬところからやってきます。

「やっぱり自分が間違ってた!」って気付いた時には…ヘタをすると、この世にいないかも知れませんよ?

結局は教育と自覚



「交通ルールを守る」という事は「決まっているから守る」ではなく、「ルールを守る事で自分の身を守り、相手の身を守る」という事を教えていかないといけないのかなぁ…と感じます。

「自業自得」、身をもって思い知る事も大事…かも知れませんが、事故は起きてしまえば最悪は「不幸な死」に繋がります。やはり教育が大事なんだと思います。

また、教わる方も「他人事」ではなく、事故はいつ自分の身に起こってもおかしくない…という自覚を持って欲しいですね。

まとめ

どうでしたか?きっと「あるある、それ~」って思われたのではないでしょうか。

もちろん、自転車だけが悪いのではなく、自動車に乗る人も、歩行者も、モラルが大事な事は言うまでもありません。

「お互いが、お互いを思いやる」事が必要だと思います。

どうぞ、ご安全に!